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チベットのアムド(青海省)に“第9学会”(北西核兵器研究設計学会、または211工場)という核兵器の開発、製造を行う核基地がある(北緯36.57度、東経101.55度、海抜3030メートル)。この基地は、1960年代初頭に作られた。ここで製造された最初の原子爆弾は、1964年、東トルキスタンのロプ・ノール核実験場で行われた中国初の核実験で使用され、その後も核兵器の製造が続けられた。1970年代後半には化学工業研究所を設立し、高濃度ウラニウム燃料の再処理実験を実施している。
第9学会が、廃棄物をどのように処理したのかきちんと管理、記録されていないので、廃棄した放射性廃棄物の量は不明である。だが、初期の段階では、放射性廃棄物は、浅く掘られたごみ処理場に投棄されていたと言われている。第9学会からココノール湖(青海湖)に線路が敷かれており、核廃棄物の専門家は、放射性廃棄物はこの湖にも投棄されていたであろうと指摘している。 また、第9学会は湿地帯にあり、汚染水や放射性粒子は、地下水に浸透してココノール湖に流れ込んだ可能性もある。1974年には、核事故が発生し、この湖を汚染したという報告もある。
2008.03.31 |
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