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NHKがチベット問題を取り上げてくれた。 中国による生々しい人権蹂躙の実態をストレートに取り上げるのではなく、かなりソフトな表現にはなっているものの、重要なポイントは語ってくれていた。 これを放送するのは危険で勇気のいることだったと思うが、NHKの中にも言論人、放送人として、この問題を避け続けるわけにはいかないという認識を持ち、実際に行動してくれた人たちがいる、というのは心強い。 この後かなり強い圧力が中国からNHKにかかるのは確実である。いろいろなしがらみから真正面から中国と対決するのは困難だとしても、巧みにかわして第2弾、第3弾を放送し、民放がフタをして国民に知らせようとはしないチベット問題を、多くの日本人に伝えてほしい。 この放送は、記録として残すべき歴史的な出来事なので、このページに内容を収録しておく。
NHK総合「海外ネットワーク」特集「国境を越えるチベットの子供たち」 チベット亡命政府の拠点があるダラムサラ。ここには、約8,000人のチベット難民が暮らしている。ラサから直線距離で1,400km、その間には6,000m級のヒマラヤ山脈がある。そのヒマラヤを越えて、毎年400人の子どもたちが亡命している。 ここでは、中国では満足に受けられないチベット語やチベット文化の教育が受けられるからだ。
中国では禁止されているダライ・ラマの肖像に祈ることもできる。 下の写真の子供たちは皆、親と別れ、ヒマラヤ山脈を越えてきた。雪山を歩いて越える過酷な旅。凍傷にかかって指を失う子供も少なくない。それでも亡命するのは、子供だけでも、中国の影響を受けずにチベット文化を守っていって欲しい、という親たちの切実な願いがあるからだ。 亡命してきた子どもたちが描いた絵の多くは、中国での辛い体験や、ヒマラヤ越えの苦しい体験が描かれている。 銃で武装した中国人の警察。撃たれて血を流す人もいる。
ガン・ツォさん18歳。中国の銃撃を受け、75人いた仲間のうち、亡命できたのは半分ほどだった。 「隠れた私の頭の上を銃弾が飛んでいきました。みんながどこにいったのかわからなくなって、撃たれた人は背中から胸に貫通していました。」
下の絵は、亡命する途中で中国の警察に捕まった子供が収容所の様子を書いたもの。半月間収容され、警察の尋問が続いたという。
この絵を描いたのは、ツェリン・ノルブ君14才。 釈放されたあと再び亡命に挑戦し、2カ月前、ダラム・サラにたどり着いた。 「収容所では質問にうまく答えられないと殴られるんです。ここに亡命してきた後も、恐怖は消えませんでした。」 夜明け前の午前4時、ツェリン君の1日は勉強で始まる。夢はチベットにもどって教師になること。経済的な理由もあって、中国ではほとんど学校にいけなかった。しかしここでの2カ月の猛勉強で英語の朗読ができるようになった。
まわりでは他の子どもたちも勉強している。 1日の勉強時間は12時間。亡命させた親の期待に応えようと必死だ。 「チベットでは中国人がすべてを握っていて、勉強するにも何をするにも自由がありません。ここはチベットの人がたくさんいて、環境も整っています。」 ツェリン君は近くのチベット仏教の寺院を訪れた。中国に残った両親の無事を祈るためだ。 両親に会うには、親が亡命してくるか、自分が再び危険を冒してヒマラヤを越えるしかない。
最近ツェリン君が描いた一枚の絵。 チベットの青く澄んだ空。のんびりと草をはむヤク。小さな家でツェリン君を待つ両親。
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